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日本リハ学会で、BMIの講演、セミナー、ポスター、機器展示がありました

1. 教育講演28
「脳とAIで拓く神経治療」 6/14 sat 8:30-9:30
朝一番の早い時間帯にも関わらず、満席、立ち見、これ以上会場に入れない状態で、質疑応答の最後まで熱気に包まれた光景は忘れられません!
前半は、ニューラリンク社のテレパシー型BMIの最新情報の紹介から始まり、Hans Berger博士の脳波研究まで歴史を遡って、サイエンスとビジネスの共鳴現象を解説しました。
後半はもちろん、ウェアラブル型BMIの可塑性研究とニューロリハビリテーション応用のお話。BMI(大学試作品)の医師主導治験の結果がmedRxivにプレプリント版として公開されたことを受けて、その内容を詳細に報告しました。
新興技術の薬機適合プロセスについてもご質問いただき、PMDAとも相談しながら取りまとめた経緯もご紹介できてよかったです。この薬機経験はまさしく、「レギュラトリー・サイエンス」と呼ばれる学術領域の振興に役立つはずです。次に続くブレインテック、ニューロテックの適正、公正な規制推進フレームワークの構築に役立てていきます。
座長の正門先生から質問が飛び出るかと常に緊張しながらの講演でした笑 正門先生、会場の進行をお務めいただきありがとうございました!

2.ランチョンセミナー11(共催:株式会社LIFESCAPES)
「上肢機能障害とブレイン・マシン・インターフェース 」6/14 sat 12:30-13:30
座 長:岡本隆嗣先生(西広島リハビリテーション病院)
演題名:脳卒中片麻痺上肢機能障害に対するBrain-Machine Interfaceを用いたリハビリテーション治療
演 者:藤原俊之先生(順天堂大学大学院医学研究科リハビリテーション医学)
演題名:脳卒中後の上肢リハビリテーションにおけるBrain-Machine Interfaceの可能性
演 者:竹林崇先生(大阪公立大学医学部リハビリテーション学科)
開場の20分前に現地到着したところ、長いキャンセル待ちの行列が!「チケットは頒布終了しているので、入場されても弁当の配布はございません」とのアナウンスをしても、列から外れる方はいらっしゃらず、更にびっくり。だって他の学会では弁当目当てで空き会場を探すケースや、弁当食べたらすぐ帰っちゃうケースがあって気になっていたから、、、。BMIへのご期待のほか、座長と演者の先生方のお力の賜物と深く感謝しております。また、会場に足を運んで下さった全ての方々にもbig hug!BMIは研究の世界の他人事、BMIは慶應の中で閉じてやっていること、、、そんな見方もあったのではないかと思いますが、2024年3月末にLIFESCAPES社のBMI製品が医療機器認証され、これからは日本全国どこの医療機関でも、通常の診療のなかでフツーにBMIを使っていただけるようになりました。伝統的なリハビリテーションの土台の上に、BMIというニューテクノロジーをどのように位置づけ、調和させて使いこなしていくのか?そんな「リアル臨床」の議論を演者と参加者の皆様が活発されている様子を見ることができて、基礎の研究者である私は本当に幸せでした。さぁ、ここからもう一丁、「未来の当たり前」を創るしごとをしていくぞ!

3.ポスターセッション(ヒカリエ9階ホールB)
医療機器販売に先立って、研究用途としてBMIの提供をさせていただいていた十勝リハビリテーションセンター(北海道帯広市)、偕行会リハビリテーション病院(愛知県弥豊市)、名古屋市総合リハビリテーションセンターから、BMIの臨床使用経験のポスター発表がありました。行ってみてびっくり、これまた大バズリ!ポスターの前に三重、四重の人垣が、、、。ポスターセッションで、こんなに人が溢れている光景はなかなかかないんじゃないでしょうか。日々、新奇なBMI装置と格闘しながら実臨床に組み込んでいくチャレンジを続けてくださったドクターやセラピストの方々が、これまた汗をかきかき、真剣な表情で聴衆とディスカッションをしている様子をみて鳥肌が立ちました。
もはやBMIは、「慶應の中で閉じてやっていること」ではなく、全国に開かれた「これからの新しいリハビリテーションを創るデバイス」です。ご発表のなかでも有効性の報告がありましたが、実は演題登録の締め切り後に更に有効性が上がったり、他疾患への適応拡大症例があったり、施設内の過去の標準的治療成績(ヒストリカルコントロール)との比較でサプライズな結果が出ていたりと、まだまだ仕込み中の研究内容が控えているようです。

4. 機器展示(LIFESCAPES社 ヒカリエ9階ホールB)
機器展示もずーっと体験の列が!スタッフはランチも取らず、喉を枯らしながらデモに励んでいましたが、こんなに目を輝かせて皆様と接している社員の姿がとっても誇らしいです。私だけでなく社員一同、激アツな熱量で取り組んでいる様子を、皆様にも感じていただけたら嬉しいです!
これからもさまざまな場面で、BMI体験の機会を作ってまいります。ぜひ手に取ってご覧いただき、身につけて「BMIとはどんなものなのか」を知っていただきたいと思います。お声かけいただけたら、LIFESCAPES社のスタッフが皆様の施設のもとへ足を運び、デモとミニ講演をさせていただきます。会場でBMIをご覧いただいた皆様におかれましては、ぜひその体験談を施設のなかで共有いただき、関心を広めていただければと思います!

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