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「学術変革領域A」に採択されました。
大学研究室の活動の多くは、公的資金による助成によって支えられています。このたび牛場研究室は、公的資金の1つ「科学研究費助成事業・学術変革領域A」に採択され、ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)研究の新しい地平を切り開く挑戦を始めることになりました。
研究開発事業の内容
学術変革領域Aでは、脳卒中後にやがて訪れる「症状固定」からの解放を目指した可塑性研究を推進します。卒中後の脳は、損傷した脳部位の機能を補うために「可塑性」と呼ばれる性質を駆使して代替回路の形成を試みますが、臨界期を過ぎるとそのような機能再構築は叶わなくなります。しかし近年、神経細胞同士の繋ぎ目である「シナプス」の形成メカニズムが分子細胞生物学的に理解されるようなってきて、その状態の可視化や制御が少しずつ可能になってきました。そうした世界トップクラスの研究技術をお持ちの先生方と一緒に、BMI適用後の脳内でどのようなシナプス変化が生じるのかを明らかにするのが、この研究の目的です。
研究の様子は、追ってまたこのNEWS欄で報告していきたいと思います!
科学研究費助成事業・学術変革領域Aとは?
多様な研究者の共創と融合により提案された研究領域において、これまでの学術の体系や方向を大きく変革・転換させることを先導するとともに、我が国の学術水準の向上・強化や若手研究者の育成につながる研究領域の創成を目指し、共同研究や設備の共用化等の取組を通じて提案研究領域を発展させる研究を支援するものです。